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未来へ繋ぐ今日 きぬかけの路の不思議な地層の正体

 30年ぐらい前に、それまで観光道路と呼んでいた、金閣寺から御室仁和寺に続く道路が、きぬかけの路(みち)と衣替えをしました。その道路の崖の一部には、大きくゆがんだ地層があります。あらかたは石垣でもって化粧が施してあるのに、そこだけが石垣が途絶えるので、余計に異様に見えるのです。

 「観光道路の地層」と言えば、「ああ、あのゆがんだやつ」で通じるほど有名ですよね。同時に「あれなんなん」と聞いて「あれは○○やで」って回答を聞いた試しがないのです。否が応でも通勤で毎日観光道路を通る私が応えるべき筋合いのものだろうと、30年目にして重い腰を上げて調べてみました。これから先はきぬかけの路の散歩の時間です。

 まず、規則正しく板状の形をした石の正体はチャートです。

 チャートはプランクトンである放散虫の死骸が海底で堆積し、固まったものです。放散虫は殻がガラスでできているので、大変硬いものです。かつて火打ち石にも使用されていました。(火打ち石は今もセットで3000円ぐらいで買うことができます)

 何故プランクトンが京都市の山裾に存在しているのか。それはプレートに放散虫の堆積物が乗って移動し、日本列島にぶつかり、その一部が押し上げられ衣山までたどり着いた、ということだそうです。
 
 でもこの右京区や北区の山や川でふんだんに見られるチャートも、以前は海底にあったものが隆起したものと思われていました。その年代も2億5千万年以上前と言うことでした。今日の研究ではプレートが運んできたものであり、数千万年前のものであるとなっているようです。

 なんでそんな事が分かるのか(どうでもいいって思う人が大半でしょうが)。まだその文面に行きついてはいなのですが、大きなヒントがあります。放散虫の解明が進んだからです。

 放散虫は生物が地球上に存在したころからの古い生き物で5億年いきている、「生きた化石」の代表です。放散虫は人間の目では見えないものであり、電子顕微鏡を使用しなければならないそうです。チャートがあるのだから、顕微鏡がありさえすれば簡単、って思いますよね。でもこの石から放散虫を取りだすのがまた至難の業で、石を薬で溶かして放散虫の殻を取りださなければならないそうです。

 これは大変時間のかかる作業ですが、この気の遠くなる地道な作業を、世界中の研究者の努力で、ついに放散虫の進化が解明されたのです。放散虫は様々な形をしていますが、なんとその形状は時代によって違うのだということが分かったのです。放散虫革命と呼ばれています。
 
放散虫の層序
 放散虫の進化と地層の年代区分 産総研より//blog-imgs-126.fc2.com/s/y/o/syoeisan/20190522000620624.jpg


 そうです。チャート石の放散虫がどんな形状をしているかで、その地層がいつの時代のものかが分かるようになったんです。特に地層が複雑に絡み合っているこの日本では。たぶんこの研究の成果が、きぬかけの路の地層を解明したと、私は踏んでいます。

 やー。なんかちょっと地層を調べてぐらいでも、毎日通る景色を違って見える気がしています。でもあやふやな知識で分かったような気がしている私に、ちゃんと教えてくれそうなところがあるみたいです。その施設の名は「益富地学会館」。長年のどにつかえていた「あれなんなん」という素朴な疑問を解明してもらえるんではと、胸躍ってます。



 
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未来へ繋ぐ今日 スクランブルにわくわく!! 

 スクランブル発生。本来の意味は「対領空侵犯措置」ですから「国家の一大事」なわけですが、一家の一大事という意味で住宅管理業界では使用されています。

 さて我が家にスクランブルが発生しました。台所の水道のじゃばらホースから水漏れが起こり、水道が使用できなくなりました。こんなときは決まってワタナベ住設さんに連絡すれば何とかしてくれます。今回も電話しました。

 ワタナベ住設さんが早速駆けつけてくれました、じゃばらホースの割れだけなので、システムキッチンのメーカー・クリナップのほうが勝負も早いし、費用も安くつくと判断されたワタナベさんがクリナップに電話。一安心。後は私宛の電話を待つのみ。電話がありました。料金は材料費、技術費、出張費ともで1万八千円とのこと。高!!。

 ホースの取り換えにしては法外に高い気がしましたが、何せスクランブルですから、泣き寝入りでお願いしました。ワタナベさんにも事情を伝えたところ、「高すぎると思いますので、メーカー修理を断り、私が水栓ごと取り替えます。13年使用されてもいますからね」とのこと。お安く更になりました。

 この類の事、他にもありました。

 ウォシュレットのリモコンが壊れたので、購入先のエディオンに出向いたところ、「メーカーに問い合わせましたが、ナショナル製品は製造中止なためリモコンもありません」とのことでした。「リモコンがダメなら本体ごと買い換えるということですか」「そうなりますね」「リモコンが壊れて、テレビを買い替えることってありますか」「・・・・」「もういいです。私が直接電話します。」ッテなことになりまして、パナソニックの返事は「後継機があります」でした。操作ができないことが一点だけありましたが、なんの問題も無く現在に至っています。

 部屋内のドア鍵が壊れ部屋に入れなくなりました。午後9時過ぎでした。管理会社指定の会社にスクランブル要請。いくらかかるかは現場を見てからとのこと。結果、鍵の修理代、出張料合わせて2万○千円。「えー修理だけでー」って渋りますよね。「お客様、お望みなら同額でドアノブごと取り替えますが」「ノブもって来てはるんですか」「ありますよ」。ドアノブごと更になりました。

 10年以上使ったサンヨ―の炊飯器からお湯漏れするようになり、危険な状態になりました。買い替えの時期かもしれないが、ネットで部品を探してからでも遅くないと思い実行。サンヨーの後継器ではなく、サンヨーそのもの部品を良心的な値段で売ってくれているサイトがありました。2千円ちょっとの部品でストラーイク!。今も絶好調です。

 人の弱みに付け込んでの商売には恐れ入りますが、持つべきは相談できるアドバイザーですね。だけどアドバイザーだけに頼っていると、その有りがたさも分からなくなるんで、自分でもしっかり調べることは大事ですね。

 そのスクランブルちょっと待ったー。スクランブルにわくわくです。

 


未来へ繋ぐ今日 カルロス・ゴーン氏と冤罪

 カルロス・ゴーン氏が4度目の逮捕となりました。海外でのニュースが極端に少ない日本にあっては、今回の逮捕劇の異常さもあまり報道されていません。東洋経済オンラインによるとフランスの拘留は通常48時間、共謀の嫌疑で96時間。4日間です。日本は最長23日。やはり異常な長さですね。他国に比べこんなに長いのでは、冤罪の温床と言われると確かにそうなのでしょう。

 冤罪といえば、この間再審決定や再審無罪が相次いでいます。一番新しいのが、熊本松橋事件で、3月28日に35年ぶりの無罪判決がありました。
 
 一連の冤罪事件の中で、とりわけ私が注目したのは、滋賀県・湖東記念病院の西山美香さんの最高裁再審決定のニュースです。再審の決定は無罪の可能性が限りなく高いことを意味します。

 私が西山さんの事件でとても切ない気持ちになるのが、自白のくだりです。

 「・・・どうすればこの人達(刑事)に分かってもらえるのか、絶望的な気持ちでした」
 別の日再び取り調べを受けた西山さん。Y刑事の態度が一変します。
 「今日は西山さんのことを教えてほしい」
 西山さんは優秀な2人の兄に比べて成績が悪くコンプレックスを感じていること、病院で同僚の看護師から仕事を教えてもらえなかったことなどを話しました。Y刑事は「西山さんは、努力すればかしこい人だと思うぞ」と優しい顔を見せました。
 「当時、私も23歳でまだ若かったし、賢いと認めてもらえたことが嬉しく、Y刑事に好意を抱いてしまったんです。後先の事は考えず、Y刑事の意に沿うように・・・」(救援新聞2018年9月25日号)この自白が証拠となり、12年間にわたり収監されました。

 ”冤罪”弁護士、今村さんはこう言います。

「・・・こうして『やりました』とうその自白をすると、警察官は突然優しくなります。『よくやった、頑張ったな!』と抱き付いて来たりもします。閉鎖空間で、擬似的な信頼関係に抱き込まれるように自白をしてしまう。誰もが冤罪の当事者になる可能性はあるのです。」(しんぶん赤旗日曜版3月17日号)

 それにしても、やってもいないことをやったと言えるのだろうか。まして殺人なんかを。まだ疑念の残る人もいますよね。
 西山さんに関する驚くべき事実が再審請求のなかで明らかになります。西山さんには注意欠如多動症(ADHD)という発達障害と軽度の知的障害がある、と臨床心理士が判定したんです。

 「9歳から12歳の知能しかないと言われて、最初はショックでした。でも臨機応変にふるまえないとか、人に迎合してしまうところとか、辻褄の合うようにウソをついてしまうところ、すべて私に当てはまるのです。私が、どうしてウソの供述をしてしまったのか、ここでつながったのです」(救援新聞2018年9月25日号)

 ゴーン容疑者も冤罪となるのか、それは分かりません。ゴーン氏のリストラで多くの労働者や下請け業者が職を失い、そして残されたものは過酷な条件で働らかされ、そして自らはその利益を貪りました。その恨みは計り知れないものでしょう。しかし容疑者のうちは犯人ではありません。起訴もされていない状況での長期拘留と事実上の収監、これもまた許してはなりません。

 民主主義は時として歯痒いもの。しかし時間がかかるものだからこそ私たちも民主主義に守られている、と強く感じます。


 
 

 
 

 
 

未来へ繋ぐ今日 高瀬舟と西陣

 高瀬舟とは、と聞かれたら中学校の国語教科書に採用されている事もあり、断然、森鴎外の小説のタイトル名ですね。 ある時舟の方の高瀬舟のことが話題になりました。私は小説の方の高瀬舟を思い出し本棚を探しました。なかったので本屋さんに買いに行き、読見直してみたんです。

 驚きの記述がありました。護送される弟殺しの罪人は西陣織の職人だったのです。何回か読んだ記憶はあるのですが、西陣守れの運動をしてきたことで、今になって気が付いたのでしょう。職人の住まいは北山。職場はその北山から紙屋川をわたったところ、と出てきます。私の通勤ルートではありませんか。
 
 この科人の仕事は空引という工程で、織機の上部に腰をかけ、経糸を操り、下にいる職人さんに横糸を通せるようにしてあげます。今では幻の織機であり、実際に稼働しているものを見ることはかないません。小説では「去年の秋」に働きにでたとのことで、職人見習いの最中であったことがうかがえます。
     空引機「着物に対する不安や悩みを解決し、誰もが楽しく着物を着られるようにしたい」HPより 上部に一人 下にひとり職人がいます。デモンストレーションです。

 もう一つ驚いたことは、この小説には原本があり、大筋はこの原本通りであるって言うことでした。原本の名前は「翁草」。江戸時代に京都奉行所で与力をやっていた武士が作者です。森鴎外が高瀬舟縁起というタイトルでこの小説の解説までしていました。

 この翁草を図書館で借りて読んでみました。

 この作者は病身を理由に京都奉行所を早期退職し物書きに転じます。見聞きしたことなど、記憶をたどりながら、この世の中に起きている、自然から歴史まで、あらゆることを書いてあります。江戸時代に生きた京都人の当時の見識や話題に上っていることがわかり、大変面白い読み物でした。現代にも十分通用する話が多いことも新鮮でした。むろん現代語訳で読みました。

 何とこの高瀬舟と翁草を読んだこのタイミングで3月23日と24日、西陣織会館に出かけます。モノづくり職人さんたちの展示会があるからです。洛中マルシェと言います。空引機のこともしっかり聞いて、小説をもっと深堀してきます。

 いやー京都って、日本の歴史と文化が真横に居るんですね。すごい。

 
 



未来へ繋ぐ今日 アメリカの先生のストライキ

 「アメリカの先生はアルバイトしなければ食っていけない」そうです。2008年のリーマンショックで財政が悪化。景気回復のために減税を敢行。さらに財政は悪化し教育予算の大幅なカット。画用紙がない。絵の具が無い。アルバイト掛け持ちの先生達が自腹を切る。そんな職業だから先生が辞めて不足する。ストライキが起こっている州ではそうなっているそうです。

 こんな状況を解決するためにアメリカの先生達はストライキをやっているのです。2018年2月アメリカの東部の小さな州、ウエストヴァージニアで公立の先生がストライキを打ちました。これが引き金となり、先生のストライキは波状的にアメリカの各州に広がっています。

広がるストライキ
   広がるストライキ州


 この先生のストは今7州に及んでいます。ウエストヴァージニア州のストは先生の勝利となりました。デンバーでも勝利。雪崩を打ちそうな気配です。勝利の背景は団結の高さにあります。そしてストの要求が子どもたち教育環境を守ることなので、生徒はもちろん、親ががスト支援に回っている事がストの正当性を表し勝利の下支えになっているようです。
 

 日本の教育の現場もひどさにおいては負けていませんね。先生が壊れていく。12時間労働も珍しくはない。詰め込み教育と先生不足です。予算を増やせばよいのですが、「少子化なので教員は減る」ので増額できないそうです。そこで非正規を増やしていくのですが、不安定な職業先には限界がありますよね。先生不足の奥の手は「助教諭免許状」だそうです。専門の教育を受けた人を3年間臨時採用ができる制度です。でも助教諭だって非正規の極tですよね。しょせん苦肉の策でしかありません。

 助教免許状
 
 日本だって先生の待遇改善と子どもの教育環境をかえることは切実ですね。

 では日本でも先生のストライキが!っても思いますが、日本ではストライキは禁止です。むろん公務員全体がスト禁止です。アメリカの先生の勝利はストにあったわけです。ストができるアメリカだからできたのかー。日本残念!!ってことではありません。
 
 何故ならウエストヴァージニア州の先生労組には団体交渉権さえ認められてはいなかったのです。突破口になったのは法律でも裁けぬ、先生たちの圧倒的団結。アメリカの労組の伝統的手法、「専従書記による巧な交渉術任せ」では無く、SNSで繋がった教員一人ひとりの一糸乱れぬ連帯でした。小林多喜二・蟹工船の最後のセリフ「そして彼らは、立ち上がった。---もう一度!」のように、諦めずに何度でも大量の動員のデモや集会に成功し、最後はストライキとなったのです。労働運動の変化が、先生スト勝利の背景です。

 日本の先生もストはできなくても多くの先生が立ち上がれば教育は変わるではと期待を持っています。圧倒的に多くの人の団結です。日本でも時間をかけて、お互いの心のうちを、例えばSNSで語り合えば、労働組合の違いや考え方の違いを乗り超えて一糸乱れぬ団結をつかめるのではないでしょうか。高い団結は法を超える。かもしれない。「そんな時間がないよ」って声もっともです。でも一日ひとり「3分」でもいいんじゃないでしょうか。一か月で1時間30分。一年18時間30分になります。

 「先生が憧れの職業」って声の復活する日を強く望んでいます。
 
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